兵庫県たつの市で屋根葺き替えの瓦解体工事、作業だけではない職人の想いをお届け
こんにちは、頃安畳商店です。
兵庫県たつの市の戸建て住宅にて、屋根の葺き替え工事を施工いたしました。
その中で今回の記事では、既存瓦をめくり、古土や桟木を撤去するまでの現場の様子をお伝えしながら「実は手間がかかっているんだよ」というお客さまが普段見れない現場の裏側をお届けします。
危険な屋根だからこそ不安を感じさせない姿が、工事の満足度につながると思っています
屋根瓦の葺き替え工事は、既存の瓦の撤去作業からスタートします。
屋根は勾配があり不安定になりやすいため、作業中の足の置き場や資材や工具を固定するための簡易足場を取り付けます。
簡易足場の固定は、和瓦用の足場金具を使って固定する訳ですが、瓦を少し浮かせて隙間から足場金具を挿し込み、奥の瓦に引っ掛けて固定する形で作業を進めます。
瓦から出ている足場金具はフック状になっているので、重い瓦を重ね積みしたり、体重をかけて足場にしたりする場合など、片側がシーソーのように浮かないよう足場金具の間隔を調整します。
和瓦の場合、瓦を重ねていく関係で屋根の勾配は緩くなっていますが、それでも自転車を立って漕ぐほどの勾配なので、気を抜くと瓦や工具は落ちてしまいます。
「危険な屋根での作業だからこそ、ほんの少しでも危険な姿は見せられない」屋根で仕事をする多くの職人が感じていることです。
屋根から物が落ちている様を近隣の方が目にした場合、その不安の矛先は最終的に私たち職人ではなく、施主さまに向く場合があると知っているからです。
施主さまは土地や家を簡単に動かすことはできず、その場に住み続けることになります。
屋根を工事する私たち多くの職人にとって、近隣住民の方が少しでも不安を感じる姿は見せられません。
直接トラックへ投げる作業は行わない、コツコツ昇降機を使って安全に瓦を降ろす
画像の上部に映っているのが、古い瓦を荷降ろしするための電動昇降機です。
和瓦を解体する際に屋根から直接トラックへ投げるといった危険な作業を行わないためにも、必ず瓦降ろし作業では昇降機を使います。
一気に載せられる訳でもないため、瓦を積んでは降ろし、また瓦を積んでは降ろしのコツコツとした地道な作業になります。
たまに屋根からトラックに直接投げ捨てる現場を見かけますが、作業そのものは早く終わるとは思うものの、近隣に迷惑をかけず安全に確実に行うことが大切です。
電動昇降機は梯子の上を移動するため、瓦の積み方が悪いと崩れて落ちたりする危険があります。
単に積み上げるだけでなく昇降機での移動を考えて、積み上げを工夫しながらの作業が基本になります。
単純作業ほど奥が深く、手が早い職人ほど良い仕事ができると覚えてもらったら良いかと思います。
職人全員の手作業で古土を撤去、バールで桟木をはがし野地板の状態に戻す
職人全員の手作業で、オレンジ色の塵取りのような「み」の道具を使いながら古土を撤去していきます。
古い土のため若干固まっているので、土を削る形で撤去していくと次第に防水用のルーフィングが出てきます。
バールで桟木をはがし土嚢袋で撤去して、最終的には野地板の状態に戻していきます。
お客さまがどの屋根工事の業者を選ぶかは「信頼できそうな印象」といった意見が多い
屋根の葺き替え工事において、最後の決め手は、信頼できそうな印象の度合で決めることが多いと言われています。
なぜなら、複数の見積を出してはみたものの見積で分かるのはあくまでも金額で、その業者がどんな工事をするかまでは分かりません。
とにかく安くということであれば金額で決めてしまうのも有りですが、工事中の不安や屋根だけに雨漏りが心配ということであれば、安心できる業者に依頼したいと感じるからです。
「最終的に何で工事業者を決められましたか？」と質問すると、どのお客さまも「最後の決め手は、信頼できそうな印象で決めた」と答えられるケースが多いように感じています。
他には「仕事への姿勢に熱意を感じた」とか「見えない部分でも職人のこだわりを感じた」といったご意見でした。
畳からリフォームまで心をこめて、ひとつひとつ丁寧に作り上げます
ブログをご覧いただきありがとうございます。
創業100年、畳一筋からスタートした兵庫県たつの市の地場に根付いた畳屋です。
商圏エリアは、西播磨地域（たつの市・姫路市・揖保郡太子町・宍粟市・相生市・赤穂市・赤穂郡上郡町・佐用郡・神崎郡）になります。
今では、琉球畳や縁無し畳を取り入れたリビング・ダイニングといった空間リフォームを得意としております。
畳や襖はもちろん、小さなリフォームから戸建てリノベーションまで住まいのことを総合的にサポートいたします。
