畳の種類
住まいや生活に合わせて選べる畳の豊富なバリエーション
畳の基本サイズは京間や江戸間のようにさまざまあります。(※下表を参照)
最近人気なのが、畳縁をとった畳。
更に半帖サイズにして洋間に敷き詰めるスタイルが増えてきています。
区分 | 名称 | 概要 |
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柱間寸法による区分 | 京間(本間) | 95.5×191.0×5.5cm 主に近畿・中国・四国・九州で使用 |
中京間(三六間) | 91.0×182.0×5.5cm 主に愛知・岐阜・三重で使用 |
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関東間(五八間) 江戸間・田舎間とも |
88.0×176.0×5.5(または6.0)cm 主に静岡以北で使用 |
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団地間(五六間) | 五八間より小さい。 一定の基準はないが85×170cmくらい |
畳床の種類は大別すると3種類。
稲ワラのほかに工場生産による木質系のインシュレーションボードやプラスチック系のポリエチレンフォームを素材にした各種畳床があり、住まいの条件や用途に合わせて選べます。
畳表は経糸の素材別に麻経糸表、綿経糸表、特殊表があり、またイグサの品質や本数によっても種類があります。さらに最近では、ポリプロピレンなどの化学繊維や、和紙などを使った畳表も登場しており、これら素材によって価格もさまざまです。
畳床の種類
わら床
わら100%の畳床です。 床の感触がとても良く、弾力性は畳床の中でもピカ1で長年ご愛用頂ける 畳床だと思います。 良く乾燥した稲わらを40㎝ぐらいの層に積み重ね それを5㎝まで圧縮して機械で縫い上げます。 断熱効果、保温効果、耐久性に優れています。
長所
- 天然素材で自然に還すことができる
- 弾力性に優れる
- 耐久性に優れる
- 吸放湿性に優れる
- 断熱・保湿性に優れる
- 難燃性に優れる
- 遮音・吸音性に優れる
- 補修が容易
短所
- 重く扱いにくい
- 湿度の管理が必要
- 比較的コストが高い
わらサンド床
稲わらとポリスチレンホームからなる3層の畳床です。 稲わらで ポリスチレンホームを上下はさんで縫い上げます。吸放性、断熱性、耐久性に優れています。
長所
- 比較的コスト安
- 軽量である
- 本畳床に近い感触
短所
- 耐久性に劣る
- 吸放湿性にやや劣る
- 弾力性にやや劣る
- リサイクルに難点がある
- 上質な畳表をつけられない
建材床(ボード床)
木材繊維からなるインシュレーションファイバーボード と、ポリスチレンホームとからなる畳床です。1.2.3層 と10㎜~55㎜までの厚みにも対応できる。 断熱性 に優れ 水を吸収しにくく軽くて加工しやすい。
長所
- 工業製品で品質が均一
- 比較的コストが安い
- ポリスチレンフォーム板は耐湿性に優れる
- ポリスチレンフォームは非常に軽量
短所
- 弾力性に劣る
- 耐久性に劣る
- 吸放湿性に劣る
- 遮音・吸音性に劣る
- 補修性が非常に劣る
- 難燃性に劣る
- リサイクルに難点がある
- 上質な畳表をつけられない
畳へりの種類
色使いや伝統の模様で、畳の表情を引き締める。
畳縁の素材には、絹・麻・木綿・化学繊維などがありこれらを用いて、地紋(じもん)を織り込んだ紋縁、模様を織り込んだ柄縁、単色の無地縁などがあります。
進化する畳表
空間の雰囲気を微妙に変える畳表の色調。
時代とともに変化する畳表。
普通の座敷にも使えるさまざまな色調の畳表が揃っています。
白っぽいものは空間を明るく演出。
赤みを帯びたものはあたたかみを感じさせ、黄味を帯びたものは壁との調和感をもたらします。